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2017年06月30日

犬をお利口にする食事の与え方

今回は、犬との関係を良くするための『食事の与え方』について、お話しさせていただきます。
お腹のすいたコモモ
犬は、もともと獲物を捕って食べていた動物(狼)です。時には、獲物が捕れず、1週間も食べないで、空腹に耐え、獲物を探す時もあったはずです。それで体調を崩してしまうようなヤワな身体では、野生で生き抜くことはできません。飢餓には非常に強い動物です。
犬は、そういう食性を受け継いで、人の世界に入ってきました。
そのため犬は、食物を手に入れることには貪欲で、食べ物があればいつでも食べるし、やればやっただけ食べようとします。しかし、一方では、数日、食事が食べられなくとも、健康を損ねることはありません。

犬は、体重の20%もの食事(肉)を食べることができます。それ故に、犬を太らせることなく、適正量の食事を、毎日、数回に分けて与える方法では、決して、満腹させることはできません。
しかし、多くの犬がフードをカリカリ言わせながらゆっくり食べたり、残したりします。もし、空腹で食べたいという気持ちがあるなら、一気に噛まずに飲み込むのが普通です。
これは、おやつなど、多過ぎて太らせているか、ワガママか、体調が悪いか、いずれにせよ、食事の与え方には問題があります。
特に、残した食事をいつでも置いておくのは、犬をワガママにしてしまう最大の原因になります。
残した食事は直ちに取り上げなければいけません。

犬が“空腹で可哀想!!”だなんて言う人も多く見かけますが、人でも同様ですが、空腹だからこそ、食物が美味しく食べられ、食べたときには、それだけ幸せな気分にもなれます。その回数が多ければ多いほど幸せだということです。しかも、健康である証拠です。
犬は、お腹が空いているからこそ、食事を手に入れるための努力を惜しみません。
飼い主の存在を意識し、言うことを聞こうとするのも、褒められ、食事がもらえることを知っているからです。
食事は、一日に5回でも10回でも何回にでも分けて与えてやれば良いのです。一日量さえ守られていれば問題ありません。その都度、『マテ!』の命令と、それに従ったことを褒めながら与えるというのを繰り返せば、犬は、本当にお利口な子になっていきます。

犬と良好な関係でいたければ、食事の与え方はとても大切です。
犬が美味しそうに食べる姿を見れば、飼い主も安心ですし、幸せな気分にもなれます。その幸せな気分は、犬も感じ、食べる喜びをいっそう大きなものにしてくれます。
犬という動物を正しく理解し、正しく接することができれば、犬は、本当に幸せをもたらしてくれる動物だということが解るかと思います。


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