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2019年05月25日

犬と幸せに暮らすために・・・。

プーの一コマ
『あなたは、犬を飼う本当の目的はなんですか?』・・・その犬が「幸せ」をもたらしてくれる(?)からではありませんか?
『その犬は、本当に、その目的を叶えてくれますか?』・・・その犬は、あなたを信頼し、いつも穏やかに愛に満ちた行動(?)で「幸せ」にしてくれますか?

愛される犬は、飼い主を愛します。いつも飼い主を意識し、飼い主の言葉を聞き入れ行動する犬は、人から愛されます。
犬を正しく理解し、愛をもって、良いことは褒め、いけないことは分かりやすく注意し、いつでも魅力的で存在感ある飼い主の前では、犬は自分勝手な振る舞いはしません。 そういう犬となら、幸せな時を過ごすことができるでしょう。
人は、人のメガネ(考え方・価値観)で犬を見ていますが、犬は、犬のメガネで人を見ます。 もし、人のメガネが曇っていたり、色がついていたりすれば、犬の本当の姿を見ることはできません。 犬は、そんな人の行動が理解できず、戸惑い、仕方なく飼い主を無視します。 これでは犬と楽しく過ごすことはできません。 犬について正しく理解し、接することは 『犬との幸せな暮らし』のために、とても大切です。

そこで今回、"岩津の街の役立つゼミナール”『岩津ゼミ』では、”愛される犬”というテーマで、下記の2講座を開催しますので、興味ある方はぜひご参加下さい。 きっと、犬との幸せな暮らしに向って新たな一歩を踏み出すことができると思います。 

〚テーマ〛“愛される犬” の育て方教室 ・・犬と幸せに暮らすために・・
【対象】 1歳未満の子犬とその家族  
【日時】 6月9日(日)14時00分~16時00分

〚テーマ〛“溺愛される犬” は幸せになれない、本当の理由とは?・・
【対象】 すべての犬好きな人
【日時】 6月16日(日)14時00分~16時00分

【会場】 宇野獣医科病院 WAN2クラブ 教室
【講師】 宇野獣医科病院 院長 宇野哲安
 ※受講を希望される方は、あらかじめ、本院まで 電話(0564-45-1611)にてお申込み下さい。
第21回岩津ゼミ-表
第21回岩津ゼミ-裏  


Posted by うのてつやす at 00:26Comments(0)講座開催の告知

2018年07月31日

犬と楽しく、幸せな毎日のために・・・、無駄吠えする犬、噛む犬などなど、問題犬を無くしたい!!

我が家の”プ~”です。
犬と仲良く、楽しく暮らすためには、犬について、十分な知識と正しい理解のもとに接することが大切です。しかし、多くの人々は、犬が元気でいることや上辺の可愛さに満足し、犬の優れた能力や本当の良さを知ることもなく過ごされています。

今回、そんな飼い主様のために、目からウロコが剥がれ落ちるような犬の飼い方や接し方について、最新の犬の行動学や脳科学などの知見をもとにお教えします。犬との幸せな毎日のためにお役立て下さい。

また、すでに、誤った飼い方や接し方により、犬が問題行動【吠える、噛みつく、不適切なトイレ、偏食など】を引き起こしているなど、お困りの飼い主様のためにも、その解決策について詳しく解説したいと思います。

開催日程や場所につきましては、以下のようになっています。興味ある方は、ぜひ、ご参加下さい。

【テーマ】 犬の上手な飼い方・しつけ方について・・
【日 時】 8月5日( 日) 13時30分~15時30分
【場 所】 岡崎市民会館 中会議室A
【定 3員】 25名

【テーマ】 犬の困った問題、解決策を教えます。
【日 時】 8月26日( 日) 13時30分~15時30分
【場 所】 岡崎市民会館 中会議室A
【定 3員】 25名

これらの講座は、岡崎の中心市街地活性化のために行う「得する街のゼミナール」(まちゼミ)の一講座として開催しますので、参加をご希望される方は、宇野獣医科病院(0564-45-1611)までお申し込み下さい。参加費は無料です
  


Posted by うのてつやす at 20:22Comments(0)講座開催の告知

2018年05月24日

見直そう!!間違いだらけの犬の飼い方、しつけ方

在りし日の幸ちゃん
犬と暮らす中で、以前から、当たり前のように行っている犬の飼い方やしつけ方で、現在では、間違っているとか、考え方を変えたほうが良いということが沢山あります。
犬ともっと楽しく、もっと幸せな暮らしのために、犬を正しく理解し、正しく付き合う事ができるなら、それに越したことはありません。
例えば食事の与え方や散歩の仕方は、人との関係作りにはとても大切なことですが、そのやり方についても根本的に考え直した方が良いと思います。
犬の行動学、心理学、脳科学、関係論的に一つ一つ検証し、今までのやり方の問題点を洗い出し、改めることで、犬と本当の幸せな”時”が共有できるようになります。
今回、岡崎市の"岩津の街の役立つゼミナール”【岩津ゼミ】では、『見直そう!!間違いだらけの犬の飼い方、しつけ方』というテーマで講座を開催します。ぜひ、興味ある方はご参加ください。
詳しくは・・・、

〚テーマ〛見直そう!!間違いだらけの犬の飼い方、しつけ方
【内容】 犬に良かれとしていることにも間違いが沢山あります。犬の幸せのために、早速、見直しましょう。  
【日時】 6月3日(日)13時30分~15時30分
【会場】 宇野獣医科病院 WAN2クラブ 教室
【講師】 宇野獣医科病院 院長 宇野哲安
 ※受講を希望される方は、あらかじめ、本院まで 電話(0564-45-1611)にてお申込み下さい。
定員は16名。 受講料は無料です。
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Posted by うのてつやす at 11:41Comments(0)講座開催の告知

2018年03月13日

動物(犬・ネコ)と暮らす『幸せ』について


人はどうして犬や猫を飼うのか、考えたことがありますか?
多くの人が『幸せにしてくれるから』、『癒してくれるから』と答えると思います。
確かに、ワンちゃん・猫ちゃんの可愛い姿を見れば、人は幸せな気持ちになります。
しかし、動物にしてみれば、安全な環境で、適度に心が満たされ、しかも、健康で穏やかな日々が保証されなければ『幸せだ』なんて思わないのではないでしょうか。
飼い主の一方的な思いだけでなく、動物たちのほんとうの福祉を守ってあげなければ、人は動物と暮らすほんとうの『幸せ』を手に入れることはできません。

今回、岡崎の中心市街地活性化のために行う「得する街のゼミナール」(まちゼミ)では「動物と暮らす本当の幸せとは・・」というテーマで講座を開催しますので、興味ある方は、ぜひ、ご参加下さい。

【テーマ】 動物と暮らす本当の幸せとは・・
【日 時】 3月18日( 日) 13時30分~15時30分
【場 所】 岡崎市せきれいホール 101
【定 3員】 15名
※参加をご希望される方は、申し込みは宇野獣医科病院(0564-45-1611)までお申し込み下さい。参加費用は無料です
  


Posted by うのてつやす at 01:01Comments(0)講座開催の告知

2017年11月18日

アフリカゾウを密猟から守りたい!!

アフリカゾウと人々が共存できる社会を実現するために・・。

サンブル国立保護区にて
マサイマラ国立保護区にて

もう既に、ご承知の方もあるかと思いますが、アフリカでは、各地で“アフリカゾウ”が象牙目的の密猟により、急速に個体数を減らしています。
テロ組織が活動資金を得るために、多くのアフリカゾウが殺されています。また、人口増加により、森林や草地が農地へと変わり、各地でゾウによる農作物被害が増え、農民にもゾウが殺されています。

近年、そうした密猟の現状が、世界中で知られるようになり、象牙の大量消費国である中国でさえも、象牙市場の閉鎖が決まりました。ところが、日本政府は、『象牙の流通は適切に管理されている』との理由で、『市場の閉鎖は必要ない』と未だに売買が許されています。しかし、実際は、流通する象牙の多くに密猟象牙が紛れ込み、適正に管理されているとは到底思えません。政府も、この現実を素直に認め、全ての“象牙”の売買を禁止し、世界に象牙密猟や密輸阻止の姿勢を見せて欲しいものです。

現在、ケニアでは、獣医師の滝田明日香さんが中心となって、ゾウがミツバチを嫌う習性を利用し、ゾウと農民が共存できる環境作りに奔走し、また同時に、密猟レンジャーとともに、密猟を探知・追跡する犬を使い、命がけで密猟対策に取り組んでいます。
しかし、これらの活動に必要な資金は、ここを訪れる観光客に依存し、近年頻発するテロのために、観光客は減リ続けています。
そのため、密猟レンジャーの活動が制約されてしまいます。

そこで、毎年、東アフリカ【ケニア、タンザニア】に出向き、滝田獣医師の密猟対策プロジェクト、特に、密猟探知犬や追跡犬の衛生管理に必要な資金を、現地で撮影した野生動物の写真でオリジナルのカレンダーを作成し、この活動を理解して頂ける皆さんに購入してもらい、その売り上げや寄付金から支援しています。
そして、今年も、カレンダーを販売しています。
 【カレンダーのイメージはこちらから見られます】
今年のカレンダーは、少し自然に優しい(?)作りにしましたが、製作費は昨年とほぼ同じでしたので、一部1,000円とします。 
ちなみに、昨年は、カレンダーの収益金やご寄付で33万円ものお金が集まり、密猟追跡・探知犬の管理やワクチンなど衛生にかかる費用に当てることができました。ご支援いただきました皆様のおかげだと、本当に感謝しております。

今回、ご協力頂けるようでしたら、その部数・お支払い方法など、メール又は、FAXにてお知らせ下さい。郵送させて頂きます。
お支払方法は、送料(一律500円)を含め、指定口座(下記)への振込み又は現金(書留)にてお願い致します。
【お申込みはこちらからお願いします】

何卒、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。   
  


Posted by うのてつやす at 00:57Comments(0)人と動物の関係

2017年10月31日

ワンちゃんを“良い子”に育てるための講座を開催します。

良い子に育てるための遊び

犬は、飼い主に“楽しさ”や“幸せ”をもたらしてくれるはずですが、誤った知識や考え方で接していると、いつの間にか、とんでもない子になってしまうことがあります。
何かと鳴いてうるさく、些細のことで怒って噛みつき、ワガママいって、飼い主の言うことを無視し、全く聞き分けのない、困った子になってしまいます。
そんな困った子でも、犬について正しく理解し、接し方を変えるだけで、犬は徐々に“良い子”になり、幸せをもたらしてくれる子になります。
次回の『岩津ゼミ』 では、そんな犬との接し方について、お話ししたいと思います。
興味ある方は、ぜひご参加下さい。
また、一歳未満の子犬については、『子犬のしつけ教室』も開催します。

詳しくは、以下のとおりです。

【演題】
どんな年齢の犬でも“良い子”にする方法、教えます!!

【内容】犬は飼い主を観ています。飼い主の魅力や存在感が増せば、犬は変わります。
【日時】11月5日(日)13時30分~15時30分
【会場】 宇野獣医科病院 WAN2クラブ 教室
【講師】 宇野獣医科病院 院長 宇野哲安
【申込】 受講を希望される方は、あらかじめ、本院まで 電話(0564-45-1611)にてお申込み下さい。定員は16名で、受講料は無料です。お気軽にご参加下さい。

 ‥子犬のしつけ教室‥
【内容】脳科学に基づき、犬の気持ちや習性を知って、失敗しない方法をお教えします。 
【日時】11月12日(日) 13時30分~15時30分
【会場】宇野獣医科病院 WAN2クラブ 教室
【講師】宇野獣医科病院 院長 宇野哲安
【対象】一歳未満の仔犬とその家族
【持物】ワクチン証明書、リード、ドックフード(ご褒美)
【申込】受講を希望される方は、あらかじめ、本院まで電話(0564-45-1611)にてお申込み下さい。 定員は6組で、受講料は無料です。お気軽にご参加下さい。

『岩津ゼミ』とは、岡崎市北部地域の岩津の街(岩津天神のある街)を魅力ある街にするために、年2回開催する街興しのためのイベント(まちゼミ)です。今回は18回目になります。
講座は全て無料ですので、お気軽にご参加下さい。
なお、『岩津ゼミ』では、様々な分野の講座も開催されますので、是非、一度、『岩津ゼミ』のホームページをご覧ください。

『岩津ゼミ』:http://home1.catvmics.ne.jp/~uno-vet/wan.html
  


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2017年09月03日

“ネコの幸せな暮らし” を考える。

ミーちゃん

ネコには、ほんの数十年前までは、ネズミを捕ることが仕事であったため、現在も野生的な習性が強く残っています。
近年は、ネコが愛玩を目的として飼われるようになり、様々な毛色や形態の特徴をもった純粋種が作出され、その結果、野性的な部分は多少薄れてきました。しかし、突然変異で現れた外見的特徴を短期間に固定化する品種改良が行われたために、遺伝的な問題を抱える子が増えたのは残念です。

ネコが人と親密な関係(社会化)が習得できるのは、生後1ヶ月半まで、母猫の授乳中に人が世話をし、多くの人と心地良い接触があった子ネコが、将来、人と良い関係を築くことのできるネコになり、人懐っこく、好奇心豊かで、どの子も楽しく飼うことができます。
一方、ネコは犬のように、飼い主との相互関係を大切に生きる動物ではなく、毎日、同じ環境の中で、誰にも邪魔されずに、変化のない穏やかな生活を望みます。そのため、成長後に、あえて、飼い主との関係を変えようとはせず、野良猫のように生活環境が悪く、人との良い関係が築けなかったネコは、生涯、その関係を改善しようとはしません。

最近では、屋内飼育により、ネコが、一日中、のんびりとリラックスした姿や可愛い仕草など魅せてくれ、大いに癒しをもたらしてくれています。これこそが、ネコを飼う目的であったのだと、改めて、多くの人々の知るところとなっています。

ところが、残念ながら、ネコは屋外に出ていくことは当たり前と思っている人が、未だに沢山います。ネコは屋外に出れば、多くのストレスと危険に晒され、何時、命を損ねるかわからない場所に身を置くということを知らなければいけません。
未だに残る野性的な習性がそうさせるのですが、それを芽生えさせるのが、生活環境であり、生活習慣です。避妊や去勢を施し、ちゃんと決められた環境(室内)で、食事、排泄、休息、遊び等を全うさせさえすれば、外に行こうともせず、何らストレスもなく、安全で、充実した幸せな日々を送ることができます。
また、ネコについて誤った考えや不十分な知識がもとで、野良猫にまで餌を与えるなど、誤った動物愛護の価値観が生まれ、それが社会問題になっているということも忘れてはいけません。独り善がりの動物愛護は、時に、動物虐待にもなりかねません。
ネコの本当の気持ちや正しい生態、生理、習性について等、もっと知識があれば、ネコへの「真の愛」を知ることになると思います。

次回、「得する街のゼミナール」(まちゼミ)では「猫と幸せに暮す方法、教えます」という題で、詳しくお話しする機会がありますので、興味ある方は、ぜひ、ご参加下さい。

【テーマ】 “猫と幸せに暮す方法”教えます
【日 時】 9月24日( 日) 13時30分~15時30分
【場 所】 岡崎市民会館 集会室中会議室A
【定 3員】 20名
※参加をご希望される方は、申し込みは0564-45-1611の方までお申し込み下さい。参加費用は無料です

得する街のゼミナール」(まちゼミ)
  


Posted by うのてつやす at 19:08Comments(0)人と動物の関係

2017年08月31日

犬に “しつけ” をする、という考えは、もうやめましょう!!

よくできました・・。

子犬を飼うと、いろんな人から、「“しつけ”しないといけないよ!」なんて言われ、「お座り」、「待て・お預け」、「お手」など、これが犬の“しつけ”と信じ、一方的に命令し、従わせようとします。
しかし、“幸せ”や“癒し”のために飼われる犬に、“しつけ”と称し、一方的な命令で、服従させようとするのは、どこか違和感を覚えます。

実際の例ですが、ある家庭では、飼われた犬が数年後には、みんな噛みつくようになってしまいます。しかも、大人しく性格の良い子犬を飼っても、結果は同じです。
その飼い主の“しつけ”に対する意識は高く、厳格(?)で、声を張り上げ、命令する場面をよく目にします。
正直言って、ちょっと違和感を覚えることもありますが、一方的に犬の行為や気持ちを命令によって変えようとしているのではないでしょうか。
その飼い主は、気分によってその態度が変わることもあり、一貫性を欠いています。また、犬の行為に対し、注意すべきところと、褒めるべきところ、そして、そのタイミングが少しずつずれていて、犬にしてみれば、飼い主の要求が分かり難く、戸惑っている様子です。しかし、それに気づかない飼い主は、思いどおりにならない犬の態度に、より強く命令し、強要しますが、犬は困惑し、怯え、時には、パニックに陥り、自己防衛のためでしょう、抵抗する素振りさえ見せます。
このような事態が続けば、飼い主への信頼は薄れ、時とともに噛みつくような犬になっても仕方ありません。
犬の気持ちを理解せず、一方的に命令に従わせようと“しつけ”る方法は、あまり良い結果を産まないということではないでしょうか。

一方、ある家庭で飼われる犬は、どの子も聞き分けが良く、誰からも愛される子に育ちます。
その飼い主は、とても喜怒哀楽のはっきりした性格ですが、“しつけ”については、無関心で、そのためでしょう、オヤツをいっぱい与えたりして、どの子も太らせてしまいます。それが唯一、問題といえば問題なのですが、飼い主の愛情の深さを示しているのかもしれません。
犬は人の気持ちを感じ取り、それに共感します。犬が目の前で嫌なことをした時は、人が、すぐさま、嫌な気分を態度で見せれば良いのです。犬は、それを敏感に感じ取り、ネガティブな気持ちになります。「もうやるの、止めよう!」と考えるのかもしれません。
また、人にとって喜ばしいことを犬がした時は、人がその嬉しさを素直に表現すれば良いのです。その犬は人が喜ぶ姿を見て、ポジティブな気分になり、再び、人が喜んでくれることをしようとします。
このように、犬は、飼い主の気持ちを汲んで行動に反映し、飼い主とより適切な関係を維持しようとします。犬は、人との相互コミュニケーションを非常に大切にする動物なのです。
こうして犬は、人と仲良く、互いの意図を汲み取り、適切な関係でいたいと望んでいるものなのです。

犬と暮らすということにつきましては、まだまだ多くのことを、知ってもらいたいと思いますが、次回の「得する街のゼミナール」(まちゼミ)では「お利口な犬の育て方、教えます」という題で、詳しくお話しする予定ですので、興味ある方は、ぜひ、ご参加下さい。

【参考】
「得する街のゼミナール」(まちゼミ)

(テーマ) “お利口な犬の育て方”教えます
(日 時】 9月10日( 日) 13時30分~15時30分
(場 所) 岡崎市民会館 集会室中会議室A
(定 員) 20名
 ※参加を希望される方は、0564-45-1611(宇野獣医科病院)の方まで、電話にてお申し込み下さい。参加費は無料です。


  


2017年07月01日

ケニア獣医師 滝田明日香さんの来日講演のお知らせ

滝田明日香・来日講演《2017》

現在、アフリカでは数多くの野生のゾウが象牙目当ての密猟によって殺されています。このままでは、アフリカから野生のゾウはいなくなってしまいます。すぐにでも、対策を講じなければいけません。
しかし、これには、国際的なテロ組織の存在や役人の汚職といった難しい問題が絡んでいます。
せめて、象牙の消費が世界から無くなれば、象牙の密猟も減るに違いないと、昨年、ワシントン条約締結国会議では、世界の象牙市場の閉鎖勧告が出ました。その結果、最大の消費国である中国でさえ、象牙の市場を閉鎖することを決めました。しかし、残念ながら日本では、まだ、閉鎖することにはなっていません。当然、今後、世界の厳しい目は日本に振り向けられると思います。
多くの日本の企業が世界に進出し、多くの企業や日本人が高く評価されていますが、ほんのわずかな象牙の国内消費のために「象牙密猟=国際テロ組織を支持」といった悪い印象を与え、日本の評価は大きく損なわれてしまいます。
一方、東アフリカのケニアでは、象牙目的の密猟により、危機的状態にあるアフリカゾウを守り、人と野生動物が共存できる社会を作るために、様々なプロジェクトが取り組まれています。
その中心的役割を担っているのが、ケニア獣医師の滝田明日香さんです。
彼女は、今回来日し、岡崎にも来てくれることになりました。
東アフリカで起きている野生動物を取り巻く様々な問題とその対策について、その最新情報を伝えてくれます。
この講演会は、岡崎市と岡崎市教育委員会の後援も得て、一人でも多くの人々にアフリカゾウの置かれる現状を知って頂き、象牙問題にも関心を持っていただけることを願っております。
ぜひ、ご聴講ください。 

【演題】 象牙目的の密猟から学ぶ 『アフリカゾウの命の重さ』
【日時】 7月13日(木) 午後1:30~3:30
【会場】 岡崎市民会館 集会室会議室
【入場】 無料  
【定員】 60名
( 連絡先) 宇野獣医科病院 ☎0564-45-1611
( 主 催) NPO法人「アフリカゾウの涙」
  


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2017年06月30日

犬をお利口にする食事の与え方

今回は、犬との関係を良くするための『食事の与え方』について、お話しさせていただきます。
お腹のすいたコモモ
犬は、もともと獲物を捕って食べていた動物(狼)です。時には、獲物が捕れず、1週間も食べないで、空腹に耐え、獲物を探す時もあったはずです。それで体調を崩してしまうようなヤワな身体では、野生で生き抜くことはできません。飢餓には非常に強い動物です。
犬は、そういう食性を受け継いで、人の世界に入ってきました。
そのため犬は、食物を手に入れることには貪欲で、食べ物があればいつでも食べるし、やればやっただけ食べようとします。しかし、一方では、数日、食事が食べられなくとも、健康を損ねることはありません。

犬は、体重の20%もの食事(肉)を食べることができます。それ故に、犬を太らせることなく、適正量の食事を、毎日、数回に分けて与える方法では、決して、満腹させることはできません。
しかし、多くの犬がフードをカリカリ言わせながらゆっくり食べたり、残したりします。もし、空腹で食べたいという気持ちがあるなら、一気に噛まずに飲み込むのが普通です。
これは、おやつなど、多過ぎて太らせているか、ワガママか、体調が悪いか、いずれにせよ、食事の与え方には問題があります。
特に、残した食事をいつでも置いておくのは、犬をワガママにしてしまう最大の原因になります。
残した食事は直ちに取り上げなければいけません。

犬が“空腹で可哀想!!”だなんて言う人も多く見かけますが、人でも同様ですが、空腹だからこそ、食物が美味しく食べられ、食べたときには、それだけ幸せな気分にもなれます。その回数が多ければ多いほど幸せだということです。しかも、健康である証拠です。
犬は、お腹が空いているからこそ、食事を手に入れるための努力を惜しみません。
飼い主の存在を意識し、言うことを聞こうとするのも、褒められ、食事がもらえることを知っているからです。
食事は、一日に5回でも10回でも何回にでも分けて与えてやれば良いのです。一日量さえ守られていれば問題ありません。その都度、『マテ!』の命令と、それに従ったことを褒めながら与えるというのを繰り返せば、犬は、本当にお利口な子になっていきます。

犬と良好な関係でいたければ、食事の与え方はとても大切です。
犬が美味しそうに食べる姿を見れば、飼い主も安心ですし、幸せな気分にもなれます。その幸せな気分は、犬も感じ、食べる喜びをいっそう大きなものにしてくれます。
犬という動物を正しく理解し、正しく接することができれば、犬は、本当に幸せをもたらしてくれる動物だということが解るかと思います。
  


Posted by うのてつやす at 20:00Comments(0)人と動物の関係